我が家は地震でも大丈夫？

阪神大震災の時に、倒壊した家の理由の一つに瓦というのがあったのを覚えていますか？
もともと、瓦というのは火災の時の類焼を防ぐために、屋根に乗せたのですが、
それが災いして、地震のときに屋根が重くなり、揺れが大きくなって倒壊した家屋があったそうです。
そのため、耐震工事の方法の一つとして、瓦を軽い金属（腐食しにくい）ものに交換する方法も考えられています。
ときに、最近ではスレートで作られる家もありますが、これは経年変化で色あせや、もろくなるという面があり、何年か後に再度乗せ換えを迫られたりすることになります。
そういった意味でも、瓦というのはとても経年変化にも強く、安心だったのですが、対地震ともなると、これが問題視されてしまったのです。
ただし、瓦の重さに住宅がもたないというのも、最近ではあまり考えなくてもいいようです。
最近の住宅は、しっかり強度の計算をされていますので、瓦の加重も織り込み済みだからです。
問題は、古い木造家屋なのです。
建替える余力がないのであれば、瓦の部分を交換するという方法も一考してみるものいいのではないでしょうか。